ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

私の高校進学前夜、スクールカースト急降下

みなさんご存じの通り、少年時代の私は森羅万象の祝福を受けつつ成長し、この世でもっとも美しく尊い恋、小学生とのねんごろな関係を経験するほどの猛勇であったから、当然ながらスクールカーストと呼ばれる序列においても最上層に位置していた。脚が速いこ…

Syamu_gameは半神の英雄である

イエス・キリスト以来の歴史的復活により、今や大物Webスターとして日輪のごとくその名を輝き轟かせる男、あのSyamu_game氏について語ろうと思えば、私は1日と言わず、1週間は口を休ませることなしにいられる自信がある。いや、それは多少大袈裟かもしれな…

小学生女児に恋する者は、地上の生を祝福する敬虔な種族である。

小学生同士の恋というものは、人間に許されたもっとも美しく純粋な快楽であると断言してさしつかえないことと思う。諸君のような脂ののった青年が、歳の離れた少女に愛を歌うのはもちろん結構なのであるが、どうしても自身小学生であって、かつ相手も小学生…

LSD日記

無敵城サイゼリヤってあるじゃないですか、無敵城サイゼリヤ。 行ってきたんですよ。サイゼリヤ。行きたくなっちゃって。無性に行きたくなっちゃってね。へへへ。困ったことにサイゼリヤがとてつもなく恋しくなったので、ガソリン残量わずかな愛車を走らせて…

『Predictor-Dictator~ディエスカンディアの越境~』

『Predictor-Dictator~ディエスカンディアの越境~』 ■ジャンル:超感覚真理越境ADV■発売日:2015年初夏■メディア:DVD-ROM 2枚組■価格:¥14,800(税抜)※18歳未満購入不可■OS:Windows XP / VISTA / 7 / 8■CPU:Intel Pentium4 2.0Ghz 以上 あるいは同…

「メヱデルセルセの国家機構(キリングシステム)」

今世紀人気沸騰中の真理詩集団・怒神派ロックバンド「メヱデルセルセの国家機構(キリングシステム)」(以降、「メキ」)が遂にニュー・ミニアルバムをリリースした。狂える愚かなファンたちは待望の新譜に耽溺、一日三十二時間のハード・リスニングにより…

「(株)ダーキニー工業」新人研修体験記 1

四月一日、あろうことか、十年に一度の気まぐれを起こした真理人・東野猛は上場企業「(株)ダーキニー工業」の新人研修所へ向かうバスに揺られていた。 気まぐれ。そう、まったくの気まぐれだ。東野猛ほどの男が生活上の必要に駆られ、会社などという低俗な…

【第1話】黒い砲身《ジム・キャノン》【連載01〜06まとめ】

***01*** アナハイム・グループの傘下に置かれているオールド・ハバナシティ社の逸品、最高級紙巻タバコ「ドニゼッティ」をくゆらせながら、タレゾ大尉は退屈している警備兵を相手取り雑談に打ち興じていた。タレゾ大尉はすでに老年に差し掛かってい…

【第一話】黒い砲身 06

ビーム・サーベルを斜に構えるジムIIに対して、ジム・キャノンは100mmマシンガンの銃口をゆっくりと向けた。至近距離の闘いにおいては、構える、狙う、引き金を引く、の3つのアクションを要求される銃よりも、剣の方が圧倒的に有利である。しかしなが…

【第一話】黒い砲身 05

「照準……良し。地獄の業火に苦しみ悶えるがいい!」 ――ジム・キャノンの砲身は鬨の声を上げ、フカヤ基地めがけ容赦なく突き進む無慈悲な征矢を放った! 真理に背く全ての邪悪を貫き、堕落に溺れる惰弱な魂を撃滅する、憤怒を帯びた地獄の魔弾! 「…………命中」…

【第一話】黒い砲身 04

ジャブローからも忘れ去られた田舎のフカヤ基地は、こうしてそこに詰める兵たちが一斉に外出したことで、ほとんど無人といっていいくらいに閑散としてしまった。一応門番や必要最低限の見張りは置いてあるけれども、彼らもまた居眠りをしたり愛すべき大尉を…

【第一話】黒い砲身 03

「……というわけなのだ。タレゾ大尉の額の傷には、オデュッセウスの脚の古傷とでもいったように、見るものにその武勇を思い出させずにはおかないこうした伝説的な由来があるのさ!」 「感服致しました、曹長殿。自分も早く大尉のような手柄を立て、この海と…

【第一話】黒い砲身 02

黒ジャケットの男が無人ゲートを出る。1台の軽トラが彼の前に停車した。その荷台には何か大きな荷物が積まれているが、外からその中身を知ることが出来ないようにブルーシートが被せられている。男が助手席に乗り込むと、運転手は車を即座に発進させた。広…

【第一話】黒い砲身 01

アナハイム・グループの傘下に置かれているオールド・ハバナシティ社の逸品、最高級紙巻タバコ「ドニゼッティ」をくゆらせながら、タレゾ大尉は退屈している警備兵を相手取り雑談に打ち興じていた。タレゾ大尉はすでに老年に差し掛かっていると言っても過言…

高校の運動会と相撲

今週のお題「運動会とスポーツの秋」 俺はこの時期になるといつも、高校の運動会を楽しく思い出す。 全校生徒の内でも特に武勇の誉れ高かったこの俺は、運動会の紅白組対抗において最もその勝敗を左右する影響力ある競技者の一人だった。俺の得意はなんとい…

教えてもさしあげよう、あなたたちに、彼の憧れの人を。

今週のお題「憧れの人」 大学生協のレジの前、木製の古いベンチに座って一人の男子苦学生が食事をしている。その食事は大層貧相なもの、なんとまあ103円の生協ブランドカップラーメンをおかずにして、賞味期限の切れた食パンをかじっている。彼はレジに並…

上坂すみれ・高貴さ・美しさについて(再掲)

上坂すみれさんの魅力を語らなければならない。私は上坂すみれさんの魅力を語らなければならない。私は上坂すみれさんの魅力を真に理解する者だから、上坂すみれさんの魅力を語らないわけにはいかない。上坂すみれさんの魅力を私が語ることによって、女性美…

秋に思うは老いや死や病気のこと

今週のお題「秋の気配」 許せというのなら許すが、死ねというのなら死にもしようという覚悟を見せるだけでそのような笑みを浮かべるしたたかさを持ち合わせた女どもを俺が許すとでも思っているのか。槍の鋭さに気がついた土人のように驚いてやろうか、そうす…

柔術女子高生の投げ飛ばしと因果応報

ウチ「ウチほら、最近パヤリの柔術☆マスったみたいなワラ」ジュリ「マジで?! チョ→ウケルっちょwww」ボボ子「柔術とかドラナウいし→☆ 裏山ぁ!☆」ウチ「柔術がアレばウチさいきょ→っしょw☆」ボボ子「とりま誰投げる? アレじゃね、ムカツク女投げね☆?」 ウチみたいな柔術ガール…

タイミング

感情というものを忘れた私たちの愛を知ってくれ、感情は無くとも愛はある。ロボットにも確かに電気信号が走っているけれども、人間には確かに愛の信号が走っているに違いないよ。ああ素敵な気分だねえジョニー、愛しのジョナサン、ブラボー、これだからジン…

2014年のナウシカレビュー

戦いは常に故郷の風、虫の息などが集まって形成される多面体的触れあいの王国。それからやってくるのは女性美の極致かもしれないが、だからと言って私のような者がどういうことが出来るでもない。そら暗闇は、夜の空気には黒い着色。自然のもたらす着色料、…

ライラックの森

早業のペン回しからやってくるようなその霊気を俺は知らない。だからこそなのだ、だからこそそのような真実が生きてくると言えるのだ。それでも我々はまだ無駄な抵抗を始めようというのだから驚き、まるで懲りていないらしいじゃないか。あの神秘的な女性の…

善いことはすなわち貴族の誓言の如く

そして空から落ちてくるあの宝石の輝きのよな日光は俺たちの生存を可能にしているすなわち恵みの落とし物、ありがたい光線だよ拝みなさい拝みなさい、坊主はありがたくも禿頭で光を反射し拡散する、それを吸い込み光合成する植物の感謝の気持ちが果実となっ…

教育と愛欲

許せ奥方よ、美の番人よ、この甘美な響きに心震わせつつ、我が罪を許したまえ。 我々の犯した歴史的大罪の数々を知る彼女たちは、それでも美しい顔に豊かな表情を色づかせながら、微笑みと許しの甘い乳を男たちに与える。 天上の音楽よ、ピナンラランよ、汝…

天上の音楽、ピナンララン

テミットル主義の音楽家であるピナンラランのナダンを聴くことによって、人間は短く惨めな人生に一つの大きな悦楽の瞬間を感覚する。歌うがために歌い、生きるがために生きるといったそのテミットル主義の哲学が、コーデム主義のパラダイムに囚われた我々の…

大真理探究表明

真理の領域にようこそ。我々は諸手を挙げてあなた方を歓迎する。宇宙における第一原理としての真理探究という業に取り掛かるためには、唯一といっていい共同の作業者である人間の種族の仲間を、いくら増やしたところで多すぎるということはない。なぜなら我…

西暦二千十五年度大真理探究表明によせて

言語によって蓄積された我々の財産は、今や十分に莫大なものであると言って良いのであろうか。未だ真理への道程は具体的な形で、すなわち神的レトリックを用いて示されてはいない。地上にあって一つ大きな不幸を嘆くことを許されるとしたら、我々は早く産ま…

『求職活動に失敗し続ける青年たちへ』

拙僧には見える。まるで毒蛇のように、多くの妄想が諸君らの頭に巻き付いて離れようとしない。まずは知らぬ間に心中に忍び込んだこの黒く邪悪な蛇を認識することだ。曙光とともに目覚め、太陽神の激しくも慈悲深い息吹を浴びよ。悪戯好きな朝風の精霊が、ち…

笛吹きは夜に寝る

夜、暗黒の気に満ちたこの原で、笛を吹く、真理の深淵から引き上げた笛を。 ピーハラヒョッヒョ。ハラヒョッヒョ。 朝、清涼な風を送るこの岬で、笛を吹く、真理の深淵から拾い上げた笛を。 ホーヒリハッハ。ハラヒッヒ。 天地に誓って申し上げるが、この笛…

背教者の集い

「こいつは本当に許せないやつさね。まったく神様にいちいち背くようなことをばかりしなさるんだから。地獄というものの恐ろしさを知らないんじゃないかしら。また聖書を一度も開いたことのない種族に違いないよ。こうしたことは決して十字架に頭を垂れるキ…