ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

背教者の集い

「こいつは本当に許せないやつさね。まったく神様にいちいち背くようなことをばかりしなさるんだから。地獄というものの恐ろしさを知らないんじゃないかしら。また聖書を一度も開いたことのない種族に違いないよ。こうしたことは決して十字架に頭を垂れるキ…

天を天をひたすらに天を

天を相手取って生きる事が、どれだけ一人の人間に大きな力を与えるものなのか理解していない大衆、その中でほくそ笑む諸君ら潜在的真理の精兵たち。 その精兵たちが剣を腰に吊る。 あの連中は恐怖に両手を振り上げる。 わが尖兵たちの命知らずな様はどうだ。…

恋よ通貨を駆逐せよ

なぜこんなにも我が恋は苦しいものなのか。それは恋の対象が人間でないからである。比類無き我が思い姫は人間ではなく商品である。商品に接するには金を払ってこれを購わなくてはいけない。拙僧はそうした儀式を好ましく思わない。むしろ恋の大きな障害であ…

叙事詩『郷里の神々と原風景』

囲いもよろしい深谷市の、政界牛耳る英傑ら、ボルゴ一家(ファミリー)その武勇、容赦を知らぬ無法者、手段選ばぬ残虐に、ひれ伏す民の恐慌は、豊かに尽きぬ贈り物、ますます富みたる体制は、揺るぐことなき盤石に、一層気概を増すものぞ、民は逃げるに逃げ…

前奏曲

かつての俺は無学の状態にあって、まるで善とか美とかいうものを理解していなかった。人生は終わりのない苦行のように感じられて、道を歩く度に動物たちの視線が優越種霊長類の王人間に対する憎悪の光線に思われたものだ。 だが真理知ったる今となっては、そ…

決闘をしよう

「ケンジナ、トロモス、ミンガラモ、前へ出ろ!」 「「「応!」」」 彼ら4人は、己自身のそしておのおのが忠誠を誓う思い姫への侮辱を放った連中を世にのさばらせて置くくらいなら、むしろ死んでしまったほうが良いと考える武勇の男たちである。隊長のダケ…