前奏曲
かつての俺は無学の状態にあって、まるで善とか美とかいうものを理解していなかった。人生は終わりのない苦行のように感じられて、道を歩く度に動物たちの視線が優越種霊長類の王人間に対する憎悪の光線に思われたものだ。 だが真理知ったる今となっては、そんな強迫観念から自由になって、どこまででも飛んでいける鋼鉄の翼を得たがよう、溢れ来る全能感と支配欲に全身が心地よく満たされている。動物たちは俺の前にひれ伏し、本当に正しいものと真実に美しいものへ至る道を案内する従者ともなってくれるのだ。
己の内にこうした変化を感じる盟友は少なくない。諸君らの参加を待望する。