ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

2014年のナウシカレビュー

 戦いは常に故郷の風、虫の息などが集まって形成される多面体的触れあいの王国。それからやってくるのは女性美の極致かもしれないが、だからと言って私のような者がどういうことが出来るでもない。そら暗闇は、夜の空気には黒い着色。自然のもたらす着色料、無添加と言いつつそこには確かにあるじゃないか、はっきりとそうした働きの爪痕が。見逃すわけにはいくまいよ、とりわけお前たちを相手取って生きている我々は油断が死に直結する。死よりも恐ろしい壁の話を知っているかい。壁というのは他でもない、自然に偏在するあの認識の限界のことだが、いくら私たちが強力な理性、感情の持ち主だとしてもその壁の存在に恐怖を感じざるをえまい。なぜって壁という知り得ないが確かに存在する何か、それについての情報は確かに存在するってことだけの存在、そうしたものがどんな干渉をしてくるかなんて予想もつかないのだから。我々の種族は予想を立てて安心しないとストレスを感じてしまうだろう。我々が好むのはあらゆる不確定の要素を消し去ってくれる神様の存在だけれども、これはある意味で理性に対する投薬治療みたいなものなんだな。壁は宗教なくして乗り越えることは出来ない。壁は存在するだけで、存在するということのみによって人間たちに死と死よりも恐ろしい何かをもたらす。これだけは忘れないでおこうな。