ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

【ゲルタ者に】5大剣術流派紹介【人気の】

1.ヴァルギオストス・フォルグロス・サクァイト

 十一怒神のうち特に《ヴァルギオストス》を信仰していた剣士、「ミーランジェ=《ダルダノス》=フォルグロス」を開祖とする怒神派剣術。細身の刀剣・細身の肉体・細身の精神、三つの「細」を奥義とする。スピーディな戦法が特長。各種技の手数も多く、容赦のない連撃で敵を翻弄する。

   パワー:★★2
   ガード:★★2
  スピード:★★★★★★★★★★10
 テクニック:★★★★★★6
 フィジカル:★★2
  メンタル:★★★★★5
  ミラクル:★1

2.ゲルタヴァーナ・ウェノトルス・サクァイト

 唯一神ゲルタヴァーナに敬虔なる剣士「オーデュシア=《カエサル》=ウェノトルス」を開祖とする真理探究(ゲルタヴァーナ)派剣術。修行者は剣を友とし妻ともし、やがては己の肉体の一部、信仰の一部、生命の一部、宇宙・真理の一部として感覚するという領域を目指す。隙のない剣術。 


   パワー:★★★★★★6
   ガード:★★★★★★6
  スピード:★★★★4
 テクニック:★★★★4 
 フィジカル:★★★★★5
  メンタル:★★★★★5
  ミラクル:★1

3.メイ・ラ・カノン(逃れ得ぬ運命に捧ぐ十一技法
 西方より来たる謎多き女剣士「ラ=メラ=ヌー=ラ=スィグリッパ」の編み出した十一の魔境技法を基本とした剣術。スィグリッパの後継者たちが多彩な技を発明し、体系化してきた。魔境の意志に干渉して戦う技術であるから、一般的な兵法とは若干性質を異にする。敵に斬られて死ぬ者よりも、魔境の干渉波に飲まれて「無に帰す」使い手のほうが多い。

   パワー:★1
   ガード:★1
  スピード:★★2
 テクニック:★★2
 フィジカル:★1
  メンタル:★1
  ミラクル:★★★★★★★★★9

4.双神《真》葬術(ゲルタ・アーツ)
 さる宗教戦争の際、二人の勇者によって発明された一対多を想定した剣術。もともと大量殺戮のための術ではあるが、時代が下るとともに一対一戦闘のための剣も洗練された。破壊力にかけては最強である。扱う武器があまりに巨大であるため、この剣術を身につけることのできる人間が極端に少ないのが欠点。

   パワー:★★★★★★★★★★10
   ガード:★★★★★★★★8
  スピード:★1
 テクニック:★★2
 フィジカル:★★★★★★★★★★10
  メンタル:★★★3
  ミラクル:★1

5.神仙一念流探究剣術
 名をもたぬ戦国末期の隠遁剣豪が、秩父の山で天狗から伝授された剣術。高い精神力を戦闘力の源泉とし、肉体という鎖から逃れるための七の心構え(マインド・セット)を奥義とする。静謐。しなやか。無想。――必殺。
 
   パワー:★★★3
   ガード:★★★3
  スピード:★★★★★5
 テクニック:★★★★★★★★★9
 フィジカル:★★★3
  メンタル:★★★★★★★★★9
  ミラクル:★★★★★5 

日本人VSゲルタ人

《あなたたちは「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」を知っているだろうか。「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」は、拙僧の計画している人工国家のことである》

・「日本人」は○○という性質をもっている。
・Aという議員は「日本人」のために働いてくれる。

 「日本人」という言葉が上記のように用いられる場合、われわれは身構えなくてはいけない。言うまでもないことだが――そしてつい忘れがちなことだが――「日本人」とて一枚岩ではなく、財産や世代や性別や教育によって激しい利害の対立がある。以下は財産・労働の状況に基づく分類である。

・日本人でありかつ上流階級に属する者
 ――資本を有する。
・日本人でありかつ中流階級(上)に属する者
・日本人でありかつ中流階級(中)に属する者
・日本人でありかつ中流階級(下)に属する者
・日本人でありかつ下流階級に属する者
 ――労働の報酬は労働力の回復(衣食住)にのみ用いられ、財をほとんど蓄積できない。

 資本主義経済というゲームのなかで、プレイヤーは「労働からの脱出」というゴールを目指す。なぜって他人に従属し搾取されながら行う労働は、たまらなく辛いから。労働するにしても、他者に縛られることなく、自分の米のために自分の水田のみを耕していたいというのが正常な心のはたらきだろう。100の労働をしたら100の成果を自分の懐に入れたい、と思うのが自然だろう。企業やその他個人に従属して行う労働においては、100働いたところで100の給料をもらうことができない。

 労働の「やりがい」を主張する人々、たとえば居酒屋で接客するのがたまらなく好きだという人間だって、上司や会社の意向にしたがって接客するよりかは、自分の店をもって自分が最良と考える方法で接客をやりたいに決まっている。労働が好きな人間は存在する。それは結構なことだ。しかし労働に伴って発生する他者への従属、他者による搾取までもが「やりがい」の一部であると考える連中はいないはずだ。一生遊んで暮らせる金が手に入ったらどうする、という質問にたいして「会社勤めを続けます」とこたえる者はいないはずだ。もしいたとしても、そいつが本当に金を手にしたら一週間で会社なんぞ辞めちまうはずだ。会社を辞めた上で、自分で会社を興して自分の好きな商売をやるというのはおおいにありえるけれども。

 みな「労働からの脱出」あるいは「(従属・搾取の付随する)労働からの脱出」を求める。そのためには資本が必要だ。金が必要だ。現代社会は金集めゲームのフィールドだ。このゲームのルールは政治によって随時変更することができる。憲法に記載されているようなもっとも基礎的なルールは、いずれの階級にも利益になる場合が多い。しかし建国(つまり憲法制定)から70年が経とうとしている現在、新たにルールを定めようとする場合、その新ルールというのはいずれの階級にも平等に利益を与えるものでなく、上流・中流・下流のどれかを喜ばせるものであることが圧倒的に多い。以上は経済の視点から描出した一例である。他に例を挙げようと思えばいくらでもできるが、まあこの辺にしておこう。――「『日本人』全体の利益」という言葉は疑ってかかったほうがいい。

 たとえば将来拙僧が建国を予定している共和国、すでに裏ではいくつかの国の承認を受けている新国家「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」が武力によって日本国を攻め滅ぼすつもりであるとしよう(これは思考実験である)。当然自衛隊がわれわれの軍勢を迎え撃つことになるだろう。自衛隊は人材を募集する。どの階級から? 

 日本が滅びて困るのは、上流階級である。日本には自分の工場がある。土地がある。資本がある。人脈がある。安楽な生活を可能とするすべての資源がある。国外へ移動できないわけではないが、移動するにはコストがかかる。中流階級も困る。そこそこの生活が、そこそこの財産が失われてはたまらない。上流階級と違って国外に逃亡するコストが払えないから、場合によっては上流階級よりあたふたするかもしれない。下流階級は一番困らない。日本が栄えようが滅ぼうが、自分たちの生活が苦しいことに変わりはない。自分たちを虐げるのが日本人からゲルタ人になったところで、状況は悪化もしなければ改善もしないであろうと予想する。

 軍(自衛隊)は上流階級に人材を求めるであろうか? 否、おそらく国民のなかでも一番数の多い、下流階級や中流(下)階級から生け贄をひっぱってくるはずだ。どうしてそんなことが可能なのか? 兵隊になったところで、命を危険にさらしてみたところで、得をするのは彼ら貧困層じゃないのに。どんな術策を用いたのだろう? ――一つには経済的徴兵だとか呼ばれる手法である。兵隊の給料を、下流階級にとって魅力的な額に設定する。食うに困った貧乏人が集まる。借金にあえぐ人間が集まる。もう一つはプロバガンダ工作。「日本を守れば日本人全体の利益が守られる」「『日本人全体』のなかには当然下流階級も含まれている」「ゲルタ人は下流階級を虐殺する。日本人にこき使われているほうがまだマシ」という趣旨のことを喧伝する。教育レベルの低い傾向にある下流階級は、巧妙なプロバガンダに抵抗する術をもたない。

 かくして下流階級は「日本人全体を救う、ひいては自分たちの生命を救うのだ」と無邪気に信じながら軍隊に参加し、その実、彼らの敵対者である上流・中流階級の財産を守るために死んでいくのである。もっとも憎むべきは日本を侵略した「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」であろうか。たぶんそうなのだろう。しかしわれわれは慈悲の心をもっている。われわれは日本の下流階級を苦しませずに葬るであろう。

 いや、それよりもいい方法を思いついた。日本国内の下流階級が数を増している現在、「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」は彼ら下流階級の善良な男女に「素晴らしい住環境・食・風土」「高給かつ余暇の多い健全な労働」「真理探究《ゲルタヴァーナ》の教え」を与える――すなわち「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」の「市民権」を与える。無制限の移住を認める。建国まもないわれわれの国家は、腐敗を知らず、進取の気性に満ち、誇り高い建国の理念をもっている。おそらく歓迎すべき彼ら移住者は、日本国におけるよりも充実した、徳に富んだ、真の意味でやりがいのある生活を開始する。彼らは日本国への愛着を一切放棄し、「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」の市民として豊かな一生を送るであろう。彼らは誰からも強制されることなく「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」に忠誠を抱き、「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」の尖兵として、すなわち「唯一神ゲルタヴァーナ及び怒れる十一の神々」の神聖なる矛として、信仰の敵に冷徹な一撃を繰り出すであろう。たとえその敵がかつての母国であったとしても。

 あなたたちが覚えておくべきは、拙僧――東野猛ほどの男が本気になったら「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」を実現させることは容易いし、拙僧でない他の優秀な僭主候補が先進的な理念を掲げる人工国家をつくり出すことは十分ありえる、ということだ。われわれ若い貴族の社会では、新国家設立に関する歴史研究が流行している。力も身分も教育もある若者たちは、煤けた古い国に愛想を尽かし、真に人々の幸福(or善・美・真理・数学的均整・神々との合一――人の数だけ理念は存在する)を実現する人工国家のプランをいくつも用意している。我こそは21世紀のマケドニアアレクサンドロスなるぞ、とみな意気込んでいる。 若者は常に破壊者なのだ! 若者は常に虐げられる者の庇護者なのだ! 若者は常に闘争と転変のもたらし手なのだ! 拙僧は未来の輝かしき新国家「ゲルタ・ストラテジー・パンデモス」に移住を希望する信仰者を募集している。もちろん現時点で信仰がなくても良い。拙僧が直接宗教方面の面倒を見てあげる。

 

 勇気と自由、幸福と独立、哲学と信仰の国家を望む者を、拙僧は諸手を挙げて歓迎する!

ネトウヨ時代のオフパコ体験談

 高校2年の冬、ぼくは「憂国の集い~第一回○○コミュOFF~」とかなんとか銘打たれたイベントに参加した。某ネトウヨ御用達SNSのメンバーによる、都内某所開催のオフ会だ。

 

 集合場所に遅れたぼくは、昼食会場の駅前サイゼリヤに直接向かうことになった。ぼくが到着したときにはメンバー同士の自己紹介も終わっていたのでなかなか入って行き辛かったのだけれど、幹事の「烈武神皇@桜吹雪のアンチ特亜」(44)さんが気を利かせてぼくを輪に招いてくれた。とってもありがたかった。

 

 ぼくの正体はシャイな男子高校生。でも、コミュじゃ一目置かれる存在。SNSに登録してから一年半も地道なポスティング活動を続けたぼくは、いつしか「和製ゲッベルス」とあだ名されるにまでなっていた。

 

 みんな拍手でぼくを迎えてくれる。ぼくのためだけに、ふたたび自己紹介がはじまる。中小企業の社長からお笑い芸人まで、田舎にひっこんでいたら絶対に会えないようなさまざまなタイプの人がいる。大和撫子という言葉がそのまま当てはまりそうな、つややかな黒髪の女子大生もいる。

 

 年齢も職業も性別も違うけれど、日本を愛するという気持ちだけはみな共通。初対面なのにこの連帯感。さすが日本人の血が流れているだけあって礼儀正しい人ばかり。日本人に生まれて良かった。ぼくは心からそう思った。

 

 自己紹介も終わり、ぼくを交えて改めて乾杯をしようというときだった。

 

 ――ドウウゥゥゥゥゥゥゥウウウン!!

 

 真珠湾奇襲みたいな轟音が鳴り響いたかと思うと、4tトラックが座席をなぎ倒しながら店内に進入してきた。

 

 悲鳴と怒号。爆発するドリンクバー。混乱に乗じて会計を済ませないうちに逃げ出す特亜人。

 

 停止したトラックの運転席から、冴えない容姿の特亜青年が降りてくる。テロリストだ。創価工作員かもしれない。手には改造エアガン。容赦なく発砲。大和撫子女子大生の腹部に風穴をあける。

 

「輸血だ! 輸血しなきゃこの女性が死んでしまいます!」

 

 ぼくは必死に叫んだ。女子大生は気を失っている。まずい。

 

 血に染まっていくセーターを脱がせて(緊急事態だ、強制わいせつなどと言っている場合じゃない)、水色のブラジャーをはぎとる。みぞおちの辺りからはみ出している内臓を見て吐きそうになったけれど、彼女の褐色の乳輪を注視して事なきを得た。落ち着け。落ち着け。呼吸を整え、ブラジャーのタグを探す。あった。「D」とある。AでもなくBでもなくOでもなくABでもなくDだ。特殊な血液型だ。

 

「誰かこのなかに血液型がDの人はいませんかっ!」

 

 ぼくの魂の問いかけに、一人の男性客が手を挙げてこたえてくれた。

 

「わたしはD型の血が流れています」

「おお、よかった! 今すぐ輸血を!」

「しかし、いいんですか?」

 

 男性客は妙なためらいを見せる。いったいなんだってんだ?

 

「いいも悪いもありません、急を要するんです」

「あのですね、わたしは日本人ではなく、隣国の国籍をもつ男です」

「つまり特亜人ですか?」

「あなたがたの言葉でいうなら、そうです」

「じゃあだめだ!」

 

 ぼくは断固拒否する。

 

「彼女は血脈清らかな純・日本人なんです! もし特亜人に輸血なんかされたら、純粋な日本人ではなくなってしまう! 血が汚れる! 分かりますか?」

「分かりませんが、そういうことならそれでいいでしょう」

 

 特亜人はどこかへ行ってしまった。

 

「いや、でも、このまま彼女が死ぬ……? まずい、おい特亜人、ちょっと待て――」

 

 こんな緊急時だというのに、そのとき、ぼくの携帯がけたたましく着信を知らせてきた。

 

「はいもしもし。なに? いま忙しいんだけど」

『あ、お前か? かーちゃんだけど。DNA鑑定の結果、あんたのとーちゃんはアレだわ、韓流スターのボ・ボンゴンちゃんだったわ。いままで教えてあげられなくてごめんな。あんたは不倫の子なんよ』

「じゃあぼくは特亜人なのか?」

『よかったじゃないの。あんただってボちゃんみたいに将来イケメンになれるかも――』

 

 ピッ。ぼくは電話を切って携帯を血だまりに投げ捨てた。

 

「愛国の時間は終わりだ……」

 

 血に隠されていたテコンドーの奥義が、いま、覚醒の瞬間を迎える――!

 

「소녀의 성기에 무를 넣고 싶네요 !」

「ヌワアアアアアアアア!」

 

 ぼくは犯人に攻撃をくりだす!

 必殺のティミョヨプチャギ! 犯人は悶絶!

 

「부드러운 가슴을 많이 주무르고 싶네요!!」

「ヌワアアアアアアアア!」

 

 無双のアッチャオルギ! オフ会参加者どもは即死!

 

「입 맞춤 가득히 하루종일 하고 있고 싶네요 !!!」

「ヌワアアアアアアアア!」

 

 女子大生へ強制輸血! 蘇生!

 

 かくして女子大生に他国人の血が混入し、純日本人としてのアイデンティティは失われることとなった! しかし! 国がなんだってんだ、血がなんだってんだ、人間男と女が顔を合わせりゃおめえ、人種もくそもありゃしねえ、ちんことまんこがあるだけだ!

 

 반해 보아 로여대생, 젖푸루은과 노출로 해서 유혹해서 야가 루!

 나는 나로 자지 핀이 되어서 반해, 언제든지 좋다!

 구 쫙 활짝 열어 야가 레어린이의 방에 안내해 야가 레, 쾌락을 추구하자!

 

 LSD&SEX&LOVE&PEACE!!!!!!!!!!!!

 

 

 

今後掲載予定の記事

今後掲載予定の記事(掲載時期は未定)

エッセイ

『私の交友について』

『私の財産について』

『私の武器について』

『私の性器について』

『クラスメイトにストーカー(ストーキング)された話:新学期編』

『クラスメイトにストーカーされた話:生徒会編』

『クラスメイトにストーカーされた話:プール覗き編』

『クラスメイトにストーカーされた話:自宅襲来編』

『東方旅行記:ジルキスタン入国~密輸』

『東方旅行記:ジルキスタン逃走~銃撃』

『東方旅行記:ジルキスタン脱出~帰国』

『東方旅行記:ジルキスタン空爆~滅亡』

『ガレージで爆弾を製作する近所の中年男性』

『2人の妹と2人の姉紹介』

上坂すみれ

『哀れな郷士のささやかな捧げもの』

『いずれのおん神か、あなたを守護なさるのは』

『一言、「殺せ」とお命じになればいいのです』

『生殖適齢期』

『教養と趣味』

『高貴さ再考』

『フォトブック最高』

その他

『自動筆記』

 

 

LSD自動筆記

 
 これから戦う私の宿命それがどうしたこうしたもなく、また一粒の涙が宝石に変わるとき、伴天連の勇士が葉っぱを掲げてエンヤサエンヤサ、どうしたもんかねこいつはねえ。
1.反天皇反権威人民解放同盟
 言わずとしれた過激派左翼戦線。「進歩的現代人である我々、平等な権利を保有する市民が、日本人として生まれたというだけでなぜ、《あの一族》を《様》づけで呼称しなくてはならないのか。そのうえ税によって養わなければならないのか」という疑問を口に上せながら、広範なテロ活動を行っている。全国400人ほどの構成員を擁する。のちに記述する「ネットで~」との公開武装討論会では、次のようなやりとりがなされた。
天皇「あの一族を《偉い》とする諸君の根拠を述べよ。きっと抱腹ものだが」
ネット「殺すぞ」
天皇「述べよ! レイシストどもが」
ネット「ひとつ、世界でもっとも由緒正しい血脈であること(世界遺産ものだ)! ふたつ、神道における最高権威であること! みっつ、日本人中最高の人格者であること(あの柔和な笑顔を見よ)! よっつ、日本人が常に魂の奥底であの方々を必要としていること(災害時の慰問の効果は絶大だ)!」
 大事二十五元宇宙ハイライト完成!
 LSD極色彩矯正ハイライト完成!
 大事八十八大海峡ハイライト完成!
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天皇「一つ目。由緒正しい血 大事二十五元宇宙ハイライト完成!
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脈 大事二十五元宇宙ハイライト完成!
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? じゃあお 大事二十五元宇宙ハイライト完成!
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前は 大事二十五元宇宙ハイライト完成!
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、この2015年現在でも、華族に敬意を払い、士族に頭を下げて暮らしている 大事二十五元宇宙ハイライト完成!
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のか? お前は百姓の出身だろう。カーストがより下層の商人や職人を見下して、カースト外 大事二十五元宇宙ハイライト完成!
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の者たちを家畜のように扱っているのか? 血脈、生まれに序列をつける時代はとっくに終わってるんだが(我々が武力闘争によって終わらせたのだ)! 直系だから、偉いだと? よく分からんな。代々京都人(あるいは大阪人でも沖縄人でもアフリカ人でも、なんでもいい)同士で子孫を残してきた人には敬意を払わなきゃいけないとか、そういう道徳のなかでお前たちは生きているのか? たしかにあの一族は『珍しい』存在ではある。だが、『珍しい』というだけだ。お前は『珍しい』ものには服従をするべきだという規範を抱いて生きているのか? だったら我々過激派左翼も、今の時代となっては珍しい。養ってくれるのか?」
ネット「拡大解釈はやめろゴミクズめ。誰が服従しているって? あの一族には誰も服従などしていない! 悲しいことにあの方たちは、政治権力から遠ざけられているからな。尊敬はするべきだ。だが服従などというのは、したくてもできないのだ」
2.ネットで真実に気づいた憂国国民の竹槍訓練会
 女子中学生や主婦、派遣労働者など、一見政治とは縁遠いように思われる層が参加する新時代の愛国的義勇兵団。権威に対して強い憧れを抱いており、貴族的な出自の与党議員を称揚する。構成員の多くは資本を持たない層に属しているにもかかわらず、労働組合やそのほか巨大資本による労働者搾取に反対する勢力を「反日、反愛国(つまり、彼らの生存、健康、財産を脅かす者)」と認定し、テロの標的にする。というのも、彼らの頭の中では資本家=人格者であり、労働者=資本家の慈悲によって生かされている卑賤な種族という図式が成り立っているのだ。資本家、すなわち判断を誤ることのない、優れた為政者の言葉に異を唱えるなどということは、神をも恐れぬ悪事である、と彼らは考えている。全国8000人ほどの構成員を擁するが、組織のありかたが特殊であるため、正確な人員を把握するのは困難である。
 日の丸ハチマキで額を飾った三十代から四十代の男たちが、愛国の激情にかられ、十二歳の在日韓国人少女を強姦しながら「強姦大国バ韓国に住むエベンキ族(エベンキの“ベンキ――便器”という発音がなんだか汚く聞こえるので、ネット右翼は韓国人をエベンキ族と呼びたがる。エベンキ族がいったいどんな種族なのかはよく知らない)はヒトモドキ、つまり人間ではないから人権がない」と叫び、絶頂に達する様を傍観していた憂国デモ参加者たちは、前方に赤の色彩の軍勢を認めた。カウンターデモだ。「レイシストを殺せ!」。ネット右翼たちのあまりに非道な振る舞いに激怒した在日外国人主体の団体が、韓国マフィア経由で手に入れた火器の銃口を憎き日本猿どもに向ける。「殺せ!」。マズルフラッシュ。阿鼻叫喚。血と死の苦痛に襲われたデモ参加者の学生、主婦、中小企業経営者、サラリーマンたちは泣き叫び、這々の体で紅の大河と化した歩道を逃げ出す。無慈悲の銃弾は怒りとなって降り注ぎ、蹂躙し、カウンターデモ戦闘員たちの嗜虐心を大いに満足させた。
 その二日後。
 二組の使節団が私の下を訪れた。
 一組目は「行動する愛国ネット市民の会」から派遣されてきた、大学一年生の女子学生たち。大和撫子を自称するだけあって、絹のようになめらかで、夜のごとく漆黒の、腰まで届く長い髪が美しく、歩くたびにふさふさと春の芳香を発している。物腰は穏やかで、目は常に恥じらいによって伏せられていた。その歩幅もリスのように細かい。総勢4名の可憐な乙女たちは私の膝にすがりついて、涙をはらりと落としながらしとやかに語る。
「わたくしたちは『行動する愛国ネット市民の会』から貴君の下へ遣わされた、貴君の頼もしい援助を心から求める嘆願者です。先日お台場で繰り広げられた戦闘は、そもそも敵方の卑劣な奇襲によって戦端の開かれたものでありましたが、惜しくもわたくしたちの軍勢の力及ばず、戦略撤退を選択することとなりました。つきましては大義によって突き動かされているわたくしたちの勢力に、半神の勇士を多数抱える貴君の兵力を合流させていただきたくお願いにあがったのです。貴君真理探究武装戦線最高司令官麾下の精鋭部隊がひとつ加わるだけでも、臆病な敵どもはしっぽを巻いて敗走することと存じます。『行動する愛国ネット市民の会』は国家神道を奉じる愛国、敬神集団でありますゆえ、貴君の働きが十分に認められた場合、貴君の信仰する真理探究の神々は八百万の神殿へと迎えられることでしょう。晴れて真理探究が国家的事業へと転じるのです」
 もう一組は「しばき団」から送り込まれてきた、いかめしい格好の青年たち。いずれも体躯に優れ、容姿麗しく、戦士としては申し分のない男だ。「しばき団」の使者は言う。
「我々は反レイシスト武装戦線『しばき団』の使節である。日本国内においては決して無視することのできない戦力を保持する貴君であればこそ可能な、ある善行を提案するためにこうして突如訪問させていただいた。その善行というのはほかでもない、貴君が精鋭の手兵を引き連れて、民族派レイシスト集団『行動する愛国ネット市民の会』を制圧されることだ。かの集団は偽の神々を信仰し、大和民族と白人のみが地上において神々に祝福される優秀な種族であると妄想している。妄想するだけならよいが、組織を無計画に拡大し、全国の善良な非白人の外国人たちを圧迫している。先日はついに連中のうちの数人が、外国人には人権を認めぬという恐ろしい、千年以上退行している思想にとりつかれたあげく、我が同胞の少女を強姦してみせた。むろん我々とて反撃に転じなかったわけではない。すぐさま奴らの額を撃ち抜いてやった。さらに死んだ日本人の少女らの性器をその場で露出させ、高級クラブというのは飲み屋でなく社交場であり、客には、自分の名を社会的ステータスとともに名乗るということがまずもって要求される。一見さんお断りというのは、客の質を保つためのもっとも有効な手段である。「株式会社●●●●●で勤めておる、田中です」などと無粋な挨拶をする輩を、侵入させないための。好ましい挨拶はこうだ。「芥川賞作家の田中です。ちなみに株式会社●●●●●の株を100%保有しております」。
 私にも行きつけのクラブがある。「アルテミシオン」という、選り抜きの人士が集まる社交場だ。そこで幾人もの知己を得ることができた。今回は紳士の殿堂、「アルテミシオン」で出会った男たちを紹介したい。
1.カジャンダ・エルモエルモ
肩書き:占い師、8社の代表取締役、愛の調教師、画家、詩人、投資家
担当ホステス:ボボ子
 エルモエルモ氏は財界に強い影響力を持つ日本屈指の経済人であり、かつスピリチュアルな事柄に並ならぬ関心を抱く、敬神の徒でもある。彼は生粋の日本人であるはずだが、このように奇妙な横文字ネームを名乗っている。その理由は誰にも教えてくれない。たまに高田馬場ロータリーで占いをしている。女子大生にモテるのが楽しくてやめられないということだ。手相を見るにはみるが、女子大生のふわふわの手を触るのが心地いいので、正確な託宣を神々から授かるどころではないらしい。だから占い師という肩書きは、まあオマケである。本業は愛の調教師だ。これはどういう仕事かというと、4月から5月にかけて、高田馬場ロータリーで酔いつぶれて倒れている女子大生を拾い、近くのホテルに連れ込んでいろいろと愛の学問を仕込んでやるのだ。性愛の技にかけてエルモエルモ氏の右に出る者はない。彼の指に触れられた女性器は、非常にまれな化学反応を起こして白色に変色してしまい、皮膚が極度にやわらかくなる。やわらかい状態は3時間程度継続するのだが、この間にエルモエルモ氏はその白い女性器を職人の手つきで整形し、見事、サンリオキャラクターのかたちに仕上げるのだ。女の子はみんなキテーちゃんが好きだから、女性器がキテーちゃんになったら大喜びするという。少なくとも自分の性器を大事に思って、他のつまらない男子大学生にキテーちゃんをさらすことはない。性欲に耐えられなくなったら、女子大生はどうしてもエルモエルモ氏のところへ行かざるをえない。そこへきてエルモエルモ氏は、決して裏切ることのない愛人を得るのだ。これが経団連の正体だ。
2.テツミチ・ダイガエン
肩書き:医者、作曲家、小説家、脚本家、画家、歌手、バー経営者、投資家、レーサー
担当ホステス:ピュンマ
 道楽で医者をやっている中年の紳士であり、非公開長者番付にその名の載る富豪でもある。自身の経営する医院のロビーでは、ヒーリング効果がある(と彼が主張している)彼作曲の弦楽四重奏がつねに流れている。曲がいいところに到達すると、彼は気持ちよさそうに歌う。そんなてきとうな調子だから、手術中、麻酔の代わりに間違えてLSDをつかってしまい大変な騒ぎになった。というのも、患者が第五次元宙域からの声明を受信し、肉体の驚異的な回復を果たすとともに、不死身のテロリストとしてNHKを乗っ取ったことがあったからだ。NHKの報道が次第に右傾化している気がするという声を耳にすることがあるが、その感覚は間違っていない。なぜならその患者は今でもNHKの核シェルターに籠城し、番組制作に関係しているのだから。患者は第五次元宙域から「天皇陛下万歳」という信号を受け取ったのだった。こうした一連の騒ぎは、札束によって鎮められた。NHKは完全に腐敗している。天テレの脚本はこの男が書いている可能性がある。たしかなことは私にも分からないが、どうやらそんな感じがする。噂では、全世界のLSDの製造をとり仕切っているのが他でもないダイガエンだとか。そう考えなければ説明がつかないことが多すぎる。彼の医院の待合室には「ご自由にどうぞ」とアシッド・ペーパーが置かれている。患者はこれを舐めることで、病気を完治させる。先日、風邪をひいた少女がLSDを摂取して八神大悟無限海岸公園へとバカンスし、無テテ蓋批点スン救男クシャのエネステとニゲリ結婚してしまうという事件があった。エネステというのはLSDの洗礼を受けたものだけが感覚することのできる究極の花婿のことで、苦しみのない鉄橋「シ二十一階唱錐肺深ナ甚ジャク中々森ガナ大字来ス」に居を構えることを許された、数少ない半神定破猩々レシ妃年マ騎士でもある。NHKと医師会とLSDの黒い関係をここに告発する。
3.エネステ
肩書き:無テテ蓋批点スン救男クシャ
担当ホステス:風邪をひいた少女
 もはや天地は歪み、ひび割れた地峡からサンマの取り出しが行われている。サンマを集積することによって得られる重量で掘削をすすめ、なんとか井戸を造っているものの、まだ貧困やそのほかの問題が解決されていない。世界中が苦しみに満ちているのはすべて私の罪であるが、同時に私の四肢や魂の罪でもある。私はキリストであるから、すべての罪を背負ってすべての人の子を赦す。キリスト教は私の誕生をもって出現した新世代の預言に基づく原爆的教説である。キリスト教とサンマと貧困の意外な関係をここに告発する。

「 LSDバンザイ! 同盟LSD連帯感の裏側シネマバンザイ!
  LSDのみがバンザイ! LSD規制派無知ハンタイ!
  LSDのみ真実味バンザイ! LSDほしがるシネマバンザイ!
  LSD製造事業部門バンザイ! LSD大企業独占ハンタイ!  」

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一ヶ月とたたないうちに仕事を辞めた理由

 私の友人西山氏は新卒で就職したけれどもすぐに辞めた。なぜか。

1.そもそもなぜ就職したのか。

 財産がないから。自分の身体と時間を売って、日銭を稼ぐしかなかったのだ。これは西山氏の生まれの不幸だ。世襲財産がなかった。はっきり先祖の罪である。

2.就職してどうするつもりだったのか。

 一人の立派な紳士にとって、命と同じくらい大事なものは自由である。誰にも隷従しないということである。命を保ったまま(命を失えば即座に自由になれるのかもしれない)自由を得るには、財産(生産手段)が必要である。現代日本において、西山氏のような財産を持たない階級の者が新たに財産を得ようという場合、衣食住医を満たしてなお余った賃金で株を買うなどするのがよい。少しずつ身分を株主に転じていく。西山氏は財産を形成するつもりだった。自由のために。

3.なぜ予定通りに始まりかけていた労働生活を中断したのか?

(1)相手方が契約外の奉仕を強制してきた。

 平たく言えばただ働き、サ-ビス残業を強制してきた。一人の紳士が自由を手にするための奮闘、なるべく時間をかけずに資産を形成する試みを、卑劣にも妨害しようというのである。相手が契約に反した場合、取り得る行動はいくつかある。

 A.相手のことを紳士らしからぬ嘘つきであると侮辱し、決闘に持ち込む。剣によって決着をつける。
 B.権力に報告する。間接的な剣によって成敗するのだ。
 C.降伏し、相手の主張に従う。

 西山氏はAを選択した。専務と名乗る男を見事、一刀のもとに殺害してみせた。

(2)社内の雰囲気が邪教めいていた。

 社長と名乗る、人生で一度も命を賭けた決闘をしたことのない臆病な商人に対して、どういうわけか社員皆、神に対するがごとく服従していた。その光景を西山氏は嫌悪した。たとえば社長が姿を現すと、社員は手元の仕事を放り投げてその場に起立する。コンマ一秒で軍人のように起立して、次のコンマ一秒で深々と礼をする。社長が「よい」というまで、顔を上げてはならない。ただの契約上の上役に過ぎない、弓も引けぬ男のどこがそんなに尊いのか。

「全員、偶像を崇拝するのをやめろ。こいつの正体を暴いてやるぞ! こいつはただの人間だ!」

 叫びながら、西山氏は社長を槍で殺害してみせた。胸をずっぷりと突いたのだ。そうしたらすぐさま、故社長の息子が「社長」の肩書きを継承した。社員どもは新社長に盲従し始めた。西山氏は呆れはてた。

(3)同僚が悪霊にとりつかれている。

 同期として入社した者どもや、一年、二年先に入社した同僚どもの言動があまりにおかしかった。悪霊にとりつかれていたのかもしれない。そう考えたいところだが。

 A.「お前たちは会社の慈悲によって給料をもらってる」「だからお前たちは自分の財産(すなわち体力、時間)を無条件(契約外の状況で)で提供して、会社に尽くすべきだ」

 こんなわけのわからないことを言う男は、きっと狂っているに違いない、簡単な算数すらできないほどに錯乱しているに違いない、と西山氏は確信した。慈悲をこめた剣によって、その同僚を殺してやった。楽にしてやった。

 B.「新人研修が明らかに違法かつ不合理であるように見えるかもしれない」「しかしそこにはわれわれを人格的に成長させるための、真の目的、奥義が隠されているに違いないのだ。厳しい境遇が人間力を向上させる」

 地上にさまざまな金言を残した真理人は、決して言わなかった。「奴隷の境遇が、人を半神にする」などとは。この男は自分が奴隷の身分であることを誇らしく思う種族らしい。西山氏はそいつから手持ちの金や着物などをすべて奪い、鎖で拘束してやった。

 私はこの間、鎖に繋がれた裸の彼を見かけた。西山氏は今もその男を奴隷として使役しているのだ。彼が人格的に成長しているかどうかは不明である。どうやら最近はひどい扱いのためPTSD気味らしい。私が剣でペニスを切断してやったら、血まみれになってびくびく痙攣していた。西山氏と二人で大笑いした。

 C.「うちはブラック企業。それのなにが悪い?」「ブラックでいいじゃん」
 
 自分から名乗ったわけだ。

「私は紳士を奴隷の境遇に固定し、彼から奪えるだけの財産を奪う、卑怯な盗賊集団に荷担する者である。紳士たちの定めた神聖な法律よりも、われわれの皇帝、社長殿の言葉のほうが正しいと信ずる男である」と。

 殺してやった。みんな殺してやった。逃げるやつらは追わなかったが。

4.結末

 大胆にも西山氏を隷従させようとした恐れ知らずの企業は、他でもない猛勇、西山氏その人によって壊滅させられた。倒産、ではなく、文字通りの全滅、皆殺しである。西山氏は戦争の勝者として当然の権利を行使した、すなわち敵の財産をすべて手に入れた。かくして彼は当初の目的を遂げ、晴れて資本家と相成ったのである。数百億の株式と不動産を保有し、年に八億円程度の収益をあげているとか。

 今では彼も、3.(3)のA、B、Cと同じようなことを言う社会人(いつも西山氏は「シャカイジン」と聞くと大笑いする)どもに感謝しているという。なぜなら八億円の年収は、奴隷どもがせっせか産み出してくれるものだからだ。ある真理人によれば、人間が真理人になるか、その他の自由人になるか、それとも奴隷になるかは、生まれる前から決定しているという。つまり父親のつくり出す種の段階で決まっているのだ。

 西山氏は言う。

「日本男児の子種には、奴隷の素質が含まれすぎている。日本人による精子バンクへの子種提供は、人類のためを思うなら、禁止すべきだろうな」

 幸か不幸か日本の大地に産み落とされた私としては、彼の発言に苦笑いで答えるほかなかった。 

「そりゃひどい言いぐさだな。貴公も日本人だろうに」

「おれかい? おれは日本人じゃない。世界人だ。資本家はみな世界人だよ。一つの国が滅びようとも、財産を他へ移して安楽な移住ができる。地球のどこでだって立派な生活が可能なのさ」

「そうかもしれんな。実際、日本人にしておくには、貴公はあまりに勇敢すぎる」

「ああ。おれはアレクサンドロスの子孫だ。だがな、東野、おれはお前が羨ましいよ」

「これは妙なことを言う。貴公ほどの大王、お大尽が、私のような剣と信仰の他に財産をもたない人間を羨むとは理解に苦しむが」

「その剣と信仰というやつだ。その二つだけで身を養ってるお前こそ、地上における真の王者なのだと常々思うよ」

テレティカイズ・ポルパーの簡潔な私闘(1)

「人が知覚することの難しい領域に興味をもつ奴がいる。わざわざ」
 老哲人は肩をすくめながら、女の豊かなバストにじっと視線をそそいだ。
「バカげたことだ。知らぬことは知らぬで通せばいいものを。身の丈に合わぬことを求めるから破滅する」
「破滅を破滅と感じない人種なのですよ、そういう手合いは」
 大学生風のその若い女は、哲人の求めているところをすぐに察知したらしい。
 慌てた手つきでシャツのボタンを外し、水色のブラジャーをずらして乳頭を露出する。
 いちごの実ほども大きな乳首。
 冬の厳しい外気に触れてきゅぅと縮こまったように見えた。
 哲人はほほぉと歓声をあげる。
 女は顔色一つ変えずに会話を続けた。
「金にも色にも名誉にも興味を示さない人間ほど、強力な存在はありません。彼らは実際非常に強力で厄介ではありませんか?」
「だとしても、バカなことに変わりはないだろう」
「バカであっても厄介なことは確かです」
「ならば排除すればいい。簡単なことだ。お前をこんなところに呼び出したのは、なにもただ性の慰みにしようというつもりからではない」
「さんざん人の身体をいじくり回し傷つけておいて、よく言いますね」
「一人前に女みたいなことをほざくな。気色の悪い」
 心の底からわき上がってくる嫌悪を表情に示しながら、老哲人は女の左胸をわし掴みにした。つきたての餅みたいに柔らかな乳房を絞られて、女は顔をしかめた。
「痛いです」
「今さらこのくらいのことで『痛い』だと。まだ『可愛がり』が足りなかったと見える」
「もう勘弁してください」
「黙れ。十秒以内に母乳を噴出させろ」
 なんの前触れもなく突きつけられる、突拍子もない要求。
 老哲人の手に力がこめられる。
 女の胸はねじ切れそうなほどに変形してしまっていた。
「無茶を言わないでください」
 しかし女の声には、懇願も悲嘆も混じっていない。淡々とした調子は変わらない。
「従わなければこの場でお前を全裸にする」
「では全裸にされるしかありません」
「時間切れだ。脱げ。五秒以内」
 女はほとんど引きちぎらんばかりの勢いで、シャツを脱ぎ捨てた。
 背中に手を回してブラジャーをも外そうとするが、老哲人は手のひらをかざしてそれを制止した。
「五秒経過。時間切れだ」
「どうすればよいですか」
「あの電柱を見ろ」
 老哲人の指が示すのは、道路を挟んで向こう側の、歩道に立っている電柱。一メートル横に自販機が三台並んでいる。
「これから電柱の横を通った人間を襲え。犯せ。男でも女でも若いのも老いたのも」
「勘弁してくださいませんか」
「だめだ。やれ」
「私に拒否権はないのですね」
「ない」
「分かりました。どこで人が通るのを待っていればいいですか」
「電柱と自販機の間だ」
 女は指示に従い、上半身下着姿のまま電柱と自販機の間、一メートルほどのスペースに収まった。
 老哲人は向かいの歩道から満足そうにうなずき、携帯電話を取り出す。
 数分後。
 不自然なくらい人の姿の見えない、静けさのみが颯爽と行き来するこの通りに、一台の車両が姿を現した。特徴的な白と黒と赤。パトカーだ。 
 パトカーに乗り込んでいる二人組の警官は、異常な格好の女を見いだすと即座に降車して駆け寄った。
「お姉さんどうしたの!」
「大丈夫? 今、通報があったから来てみたんだけど! なにかあったの?」
「おまわりさんに話してみてくれないかなあ?」
「とりあえずパトカーのなか入ろうか? ね? 寒いし」
 女はなにも答えない。うつろな視線は老哲人のほうへと向けられていた。
「やれ」
 老哲人はほとんど自分にも聞こえないような、ごく小さな声でつぶやく。
「二人ともだ」
 と同時に、女は警官に飛びついた。

 半裸の女と二人の屈強な警官。 
 圧倒的な体格差、戦力差にもかかわらず、取っ組み合いの末、相手を行動不能にしてしまったのは女のほうだった。
 息を切らして倒れている警官は、一人ずつ装備を奪われ、衣服を脱がされ、無理矢理性器を女の中に挿入させられたあげく、長い時間をかけて射精に至った。
 痴態の繰り広げられている間、ひとっ子ひとり通行することはなかった。
 西に傾き始めた太陽も、天に占める位置をわずかたりとも変更することはなかった。
 時が止まってしまったかのように。
 女は二人目の精液を体内で受け止めると、深く息を吐いてから、
「済みました」
 とだけ、一部始終を観察していた老人に報告した。
 立ち上がりながら相手との結合を解消し、股からぬらぬらとした粘液をしたたらせる。
 警官は静かに泣いていた。顔立ちからして、二十歳前後のうぶな若者と思われた。
 一人目のほうはベテランの中年で、行為後ずっと仰向けに空を見つめている。
「テレティカイズ・ポルパー」
 身体の汚れたまま衣服をそそくさと身につける女に対し、老哲人ははじめて名前らしい呼びかけをした。
 テレティカイズ・ポルパー。
 日本人の名前でないことは明らかだ。
 だが女の顔立ちや体つきは、間違いなく彼女が日本人であることを、少なくともモンゴロイドの端くれであることを証明している。
 偽名、通名、そういった類のものなのかもしれない。女は素直に返事をした。
「はい」
「風呂には入れよ」
「ええ。もちろん」
「よし。では本題に入ろう。『バンダラックの解放者』を消せ」
「分かりました。ですが」
「ですが、なんだ」
「前置きが長すぎます。もっと早く本題を伝えてくだされば助かります。毎回」
「ここは『無想包囲(バル・ダ・モウド)』。時間は経過しない。長いも短いもない」
「私の精神が消耗します」
「消耗して死ねばいい。お前はしぶとすぎる」
「私の唯一の取り柄です。しぶといということが」
「腹の立つ取り柄だ。ぶちこわしてやりたい。とりあえず陰部を露出してしゃがめ。陰核を何度も蹴りつけてやる。七回蹴られるごとに、十ミリリットル放尿しろ。多くても少なくてもダメだ」
「無理です。器用に量を調節することなどできません」
「蹴られて姿勢を崩したり、尿を止められないようなら罰だ。今度はあの警官の手足二十本の指、二人分で四十本の指を一本ずつ使って自慰をしろ。計四十回絶頂に達するまではこの『フィールド』から帰さん」
 結局、テレティカイズ・ポルパーは陰部を四回蹴り飛ばされてひっくり返り、尻餅をつきながら歩道の点字ブロックを尿でしとどに濡らした。ミリリットル単位の排出量調節など出来ようもなかった。
 だから罰として、永遠とも感じられるような時間をかけて、自慰にふけった。
 二人の警官がぴくりとも動かなくなり、今にも絶えてしまいそうなほど呼吸が弱々しくなった頃、テレティカイズは足の小指で性器を刺激し、四十回目の絶頂を迎えた。
「もう……………………満足でしょう」
 さすがにテレティカイズの声にも、酷い疲労の色がにじみでていた。
 自慰の道具とされた警官の指はどれもしわしわにふやけ、酸っぱい匂いを発している。
 もはや服を着る気力もなく、テレティカイズは全身から性的な異臭をぷんぷんさせながら歩道に崩れ落ちた。
 面白くもなさそうに自慰を観察していた哲人は、けだるげに口を開く。
 何時間ぶりのことだろうか。
「『フィールド』からお前を出した場合、お前は私を殺そうとするだろう」
「今となっては言うまでもないこと。当然です」
 憔悴していても、決然と、テレティカイズは返答する。
「これほどまでの侮辱を何度も繰り返されたのですから。殺します。間違いなく」
「そうか。やはりな」
 老哲人は顔中の皺を口元に集めたような、醜い笑みを浮かべた。
「殺したいほど憎い老人に、若くてぴちぴちの肉体をいたずらされた気分はどうだい」
「長年性的いたずらの対象であった無力な娘に、これから殺される気分はどうですか」
 テレティカイズも静かな、それでいて凄みのある笑顔で対抗する。
 両者の間にしばし沈黙が訪れた。
 老哲人が観念したように会話を再開させる。
「『解放者』さえ地上から消えるなら、私なんぞは死のうが永劫の苦しみを受けようがかまわない」
「知ることのできない秘密は、知ろうとも思わない、というわけですね」
「ああ。これ以上の知識はもはや不要だ」
「珍しい人もいたものです。せいぜい苦しめて殺します」
「好きにやれ」
「『フィールド』は、『無想包囲(バル・ダ・モウド)』は今日をもって私が継承します。まずはじめになすべきことは、『解放者』の殺害。つぎにあなたを惨殺」
「おうおう、勇ましいこって。私の顔見てぶるぶる震えながら崩れ落ち、ぷしゅぅっと鋭い音とともに失禁してたあの泣き虫少女時代が懐かしいよ。はじめてお前の性器をいじめてやったのは、お前が十二歳の頃だったかな。まだ産毛しか生えてなかった」
「…………」
「まあいい。とにかく『解放者』の件だけはしくじるな。いいな?」
「はい」