ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

ちょっとえっちな受験の思ひ出

今週のお題「受験」

中学受験のとき、私は大勢の男の子の前でかなり恥ずかしい思いをしました。
中学受験ですからね、まだ12歳で多感な時期ですよ。
おそらく女の子が一番性的なことで傷つきやすく、かつそういったことに興味を強く抱いている年頃でもありますね。

私は私立の女子小学校に通っていまして、小学校の制服で中学の受験会場まで向かったのです。紺色のブラウスに、スカートという、都内の地下鉄に乗れば毎日たいてい見ることの出来る、オーソドックスな制服でした。

でも、緊張していたのでしょう。私、よく眠れない夜を過ごして頭がはっきりしない中着替えたため、スカートの下に下着を履くのを忘れてしまっていたのです(!)

風の強い2月の中旬でした。

もう何が起こったのかお分かりですね?

身を切る寒さの突風が、小さな受験生達を襲いました。

私のスカートは一瞬めくれ上がり、前方にいてなんとなくこちらを見ていた男の子の視線を、私の下半身に釘づけにしました。

私はのんきにも、ああ、パンツを見られてしまった、と思って赤くなっていたのです。まだこのときは。

そしたら男の子がずんずんこちらに近づいてくるではありませんか!
今思い返すと、なんだか男の子のズボンのある一箇所が、はちきれそうに膨らんでいた気がします。


私の目の前まで接近してきた男の子は、

「受験か、俺は受験を好まない。学歴至上主義社会の到来は、人々の価値基準を大いに歪めてしまった。もうこの国には良識ある人間はいない。唯美主義者も、瞑想家も、なにもかもいなくなってしまった。ところでお前、何故ここに来た。俺に女性器を晒すとは、ずいぶん不遜な真似をやってのけるじゃあないか。」

「俺は女性器が憎い。俺を生成し、俺の苦悩をも世の中にひねり出した、その(と、私の下腹部を指で突いて)女性器という一物体が憎くて仕方が無い。君はどうやらもう子供を産む体の準備ができているようだが、俺はその宇宙普遍諸悪の根源を根絶する使命を強く自覚している」

「女性器は許さん」

とまくしたて、刹那私の背後に回り、私のふともも両方をつかんで、ぐっと持ち上げました。
私はおまたを開きつつ彼にリフトされた格好で、パンツをはいていなかった為に、大事なところがくっぱり綺麗に丸見えです。

私はこの時初めて気がついたのです。

「いやっ、え、なんでパンツ無いの!」

「それでいいのだ!露悪たれ!偽善よりはよっぽどいい!悪の深淵を晒せ!そらぁ!」

「きゃっ」

彼は私の女性器の大陰唇を、ふとももから指を伸ばし、器用に広げて見せます。

もう会場全ての男の子はこちらを向いています。


ああ、気付いてしまいました。

男の子の女性器に対する憎悪なんです、あの視線は。

何人か、怒りを隠しきれなかったのでしょうか、いかにも攻撃的に奮い立った男性器をおもむろに露わにし始めました。

私はその時初めて男性器を見たのですが、はっきりとあのドクドクと脈打つ鼓動が、女性器への際限ない怒気を含み、世界へ復讐をしようといきり立つ男子渾身の白刃であることを、しっかりと理解したのです――。