詩的唯物論
詩!
さあ、理由も要らない、文脈も要らない、詩だ!
やろう!大いにやろう!
酒が要る!水菓子が要る!
宵は来る!夜が来る!
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『文字の躍る、活きる、弾ける、はじけてそれで、山をなす、土を盛って河を成す、魚が住んだら海が出る、波が陸が洗い去る、攫った蟹が唄をやる。
唄は原子を震わせる、エレクトロンが旋回し、色を出す、欲が出る、そうして来(きた)るは惑星の、途方も無いほど遠方の、雲の向こうの太陽の、肌を舐めとるぎざぎざ光線。』
――磯山和人『リリカルトリック1――創意の試み』より引用
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『
「歴史的転換は一個人の生活上の必要から発生する!」
生まれた子は三つになり、生計、立てようにもどうにもまいった、そんなときは、どうにも、革命じゃないか。
革命は人が要る。
数に頼んで愉快じゃないか。
愉快になったら酒が要る。
酒が進んじゃ金が無え。
金が要る。革命じゃないか。
かかあも呆れて乳を出す。
乳から出るのは酒じゃねえ。
酔いを醒ますにゃもってこい。
子供の食い扶持奪っても。
飲もう朋友、日は昇らない。』
――磯山和人『東洋・酩酊・政変――激動60s私選詩集』より引用
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盟友よ、語り明かそう!
旧友よ、飲み倒そう!
人民よ、夜明けはまだだ!