ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

必勝術口述伝授小具足切り紙

今週のお題「受験」

俺の如き無頼の徒が、社会に敷かれたレールをまっすぐ走ると思ったら大間違い。受験生時代は大変な苦労を、主に俺の家族と教師連中が、したものです。でも、現役の受験生の皆さん、是非これを読んで参考にしてください。大いに役に立つことを書きますよ。

俺の一撃受験体術

1.背後狙い

受験会場では皆神経を前方に向けすぎます。闘士たちの背後への警戒がもっとも薄れる時機ですね。特に俺のような玄人が狙うのは問題用紙が配布される瞬間ですよ。特に益も無いのにまだ開かれぬ問題用紙を穴の開くほど見つめるのが受験生の心情と言うものですから。たまたま前方に目標の女性が座ったなら、是非そのタイミングを狙いなさい。まず首筋か鎖骨に手刀、あるいは肘撃ちによって有効な一撃を放ち、行動不能もしくは反撃不可能の状態にしてから確実な投げ技を極め、有利な状態をキープしてしっかり落としてください。始めの一撃が決まらなかった場合は、相手も振り向くと思いますのでいつもの構えで焦らず、臨戦してくださいね。始めの一撃がどうしてもミソになります。打撃が苦手な人は締めから入っても悪くはないのですが、大抵の女性は背後からの締め技への有効な対処を身につけていますので、注意。


2.側面狙い

隣に目標の女性が座った場合は、なかなかのチャンスです。打撃技の中でも特に威力のある肘鉄を数発確定で入れることが出来ますから。イスとイスの距離にもよりますが、相手の前方への注意が最も濃い瞬間を狙って瞬時に攻撃を加えましょう。或いは側頭部への攻撃も善いかもしれませんが、難易度は高いです。やはり狙うべきはあばらや顎でしょう。俺の経験談から言わせてもらうと、顎への一撃から連続技で目潰し、膝蹴り、マウントポジション確保、までで必勝パターンを掴むことになります。顎の段階で相手が意識を失ってくれれば儲けものですが、大抵は膝蹴りを入れて初めて有効な一つの連続攻撃が完成します。なにぶん女性側もワンパンキル対策は抜かりなく行っているのが最近の環境ですのでね。


3.試験官狙い

受験票をチェックして廻る試験官の中に目標の女性を見出した場合、貴方は戦慄すると思います。自分は座っているのに、相手は立っており、高所からの攻撃、特に脳天肘鉄のようなワンキル技のいくつかが距離によっては確定してしまう状況もありえるからです。しかしながら、滑稽なことに相手がこの会場にいる理由は、試験官の仕事をすることによって給料を得られるがため、ということです。となればここに付け入るしかありますまい。俺は本番で試験官を相手にしたことは無いですが、7月の模試で試験官相手の戦いも経験しておきたかったために、無理に目標をスーツでバリッと決めた女子大学生バイトに決めたことがありました。まずお立会い、受験票の確認で俺の前に姿を現した彼女の構えは猫足立ちで、こちらは当然着席しているのでせいぜい十字受けの予測待ちくらいしかできません。確認が済んで今にもすれ違う、という時に相手から仕掛けて来ました。後手に廻ってしまうのは仕方ありません。踵落としの脳天狙いを右腕で防ぎ、左腕で蹴り足を掴もうとするも逃げられ、人中狙いの正拳をモロに喰らってダメージ。しかし追撃の蟹鋏みがやりすぎで、相手がポジションの有利を捨てた瞬間俺もイスを蹴って飛び掛り、マウントを獲得して肘鉄を鼻柱に叩き込んで互角に持ち込みました。その後は返し返されの寝技の応酬があって、最終的に袈裟固めで20分程度押さえて相手の降参をゲットしましたね。やはり給料目当ての女は攻めが逸るので、冷静に防御を重ねればいつか勝機が見えてくるものです。


4.出口待機

これは女子トイレ待機と同じ発想ですが、なまじ各々の学校で対トイレ待ち伏せ戦闘を経験してきた猛者女達にオーソドックスな待機戦術が通用するわけも無く、ある意味裏の裏をついた作戦になります。どうしても受験となると一回一回ごとのトイレ休憩というのが体調管理戦において肝要ですので、油断が生まれやすいことになります。トイレでの待ち伏せはこちらの消耗も激しいし、要らぬ緊張をもたらすので、ここは各教室の出口を待機場所にしましょう。必ず女子の中の数人はトイレを急ごうとするものがいます。その中に目標がいたなら、しめたものです。出口横、あるいは出口上部から威力ある打撃技を叩き込みましょう。出口正面で待機して、猫騙しのような奇襲技も効果があります。大抵こういう場合にはワンキル狙いも大いに有力ですので、積極的にいきましょう。連続技の典型例としては、脳天肘鉄、回避されたら前蹴りto腹部、当て身、相手の状態如何によっては裏拳を使って突破or堅実に内股から寝技、締め技。寝技の際、尿道への攻撃は決定打となりますので活用するのが良いでしょう。