ネット世論と２ちゃんねる

ネット世論を形成するのは各人の共通感覚シンパシーの中でもとりわけその特殊性によって注目されることの多い、第３ラグノのであることは既に周知の事実であるが、昨今ネット上における実証科学の進歩は著しく、あらゆる通説が二転三転し止まることが無い。特に我々が関心を抱いているのは、ネット世論における心情的気概階級の軽視と、節制を旨とする階級の勃興及び、歴史的転換の際に必ず発生すると言ってよい、あの浮浪児の詩的憂鬱の如き原風景の思慕である。我々は政治的言葉を持ち得ない。なぜならばネット上において、発言者は一の機械的アウトプット装置の片棒にすぎず、また文字色やフォントといったような恣意的効果から逃れることはできないからである。最も、それを全て超越したところにある隠者達のコミュニティである、我が真理の最前線を除いて。

続く