ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

プロファイルオブゼータ

私の住む町はとてもきれいなところですよー。
皆さんぜひきてください。
この季節になるともう桜が咲き始めていますー。
桜が散りますと、すぐに海が温かくなって海水浴が楽しめますー。
海水浴をしていると、くらげがどんどんやってきて、お盆の到来を告げますー。
田舎に帰ると、道祖神が私をその土地に繋ぎとめようと必死で霊的効力を発揮します。
私は田舎で一生を終える人生なんていやなので、一生懸命お祈りするのです。
すると道祖神が夢に出てきて、「君の血がこの土地に残らなければならない。その精神はともかく、身体だけはおいて行け」と説得にかかります。
私は説得に負けて、意識だけを体から分離させて、都会へ戻って日常に復帰するのです。
田舎に置いていった体は、過疎化を防ぐために男たちのための妊娠・出産マシーンとして用いられます。
私は体に執着がないので、とても健康的な精神的安定を維持して、人生を享受します。
一方田舎の男たちは、私の意志の無い身体をそれはもう如何様にでも扱うことが出来ますから、最高の快楽を得ることが出来ますし、本来の目的である子孫の存続も図れるというわけで、実に効率的なサイクルが成り立っているのです。
やはり西洋の流行を追いかけているだけではいけません。このような田舎に残る風習もしっかりと見直し、是非その卓越した点を再発見していただかねば。

ちなみに精神だけになった私は、肉の重い鎖を解かれて後、アパレル関係の仕事に就きました。
着飾るべき身体を失ったからこそ、客観的に服飾の芸術性を追求し、実践に根ざした装飾科学の道を究めることが出来るのです。

さて、今日はどんな一日になるかしら。