ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

相克の極め

ピル「さあ、とりあえずこれをごらん」
ポンチキ「なんだいこれは、どうやらずいぶん古いものらしいが」
ピル「きみのからだのいちぶだよ」
ポンチキ「ははあ、なるほど、こりゃ30年ものってわけだ」
ピル「そうさ、どうだい、なかなか高級な質感だろう」
ポンチキ「うむ、なんともこれは、手触りが心地いいね」
ピル「ではこれは君にあげよう」
ポンチキ「いいのかい?貴重なものなのだろう」
ピル「いいのだ。きみのために手に入れたのだから」
ポンチキ「それはありがたいことだ。ではこれはいただいていこう」
ピル「そうしてくれ。ギュネララによろしくな。神のしもべピルのために祈ってくれ、と」
ポンチキ「ああ、ひきうけた。では失礼するよ」
ピル「また会おう、ポンチキ卿」

かくしてポンチキ氏には領有権が回復された。
これがメソジスト運動である。

追記:時代に救いを見た。また救いは絶望と隣り合わせであった。