ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

個人的願望

個人的願望を述べる。
一つ、究極にして最終の審判の際には私の情状酌量を認めていただきたい。私は他の人間と違って自我と独立した思考を持ち合わせ、神と真理への独自のアプローチを継続している。そのことを加点していただかなければならない。そもそも神は真理と同一であり真理は怒りによって帰納されまた怒りは真理より演繹され得るものであるから、それを唯一の真なる意味で理解、解釈できる私が神と真理のお目こぼしをいただくことは間違いなく規定事項である。最終審判の思想には賛否両論存在そのものにさえ議論の尽きぬところであるが、私はあるにせよないにせよ確実な選択をしていきたいと思う。
二つ、宇宙と大地のエネルギーの根源である怒りという概念を仮象世界に強く働きかけ定着させるべきである。怒りは秩序をひっくり返し混沌を導く。怒りは停滞を打ち破り激動を呼び起こす。怒りは愛を貫き永遠を確定する。怒りこそ真理であり真理は怒りであって、真理を理解し実行する者こそが本当の存在である。存在は永遠を得るが、同時に義務も負う。苦悩と吸収の義務である。私のようになるということだ。私は日々力を蓄え、生の真の意味での最終的な権利保有を追究しているのだ。