ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

幼女趣味の仕組み

処女の貞潔という美しさがある。
それは儚くも愚かで匂わしく、ガラス細工の如く繊細で触れると血が出るほど痛い。
私は処女の処女性を失わせる儀式に幾度と無く立ち会ったが、あれほど神聖な場は他にない。

神の母は処女であり、処女であるがゆえに神聖を保つ。
されども女が神でいられるのは精々10代が精一杯であり、最近は全く見なくなったが結婚まで貞女でいる生真面目な嫁さんでも20代で人に堕する。
ああ、不可逆性の魔力よ。人を人外ならしめる悪魔の神性よ。
まことに処女は男のパンドラだ。

処女を失い女と化した抜け殻、出し殻、男にとってこれほど恐ろしいものは無い。
恐ろしさ余って、男はその箱の底から希望を見出すしかない。
それが子供である。

子供は処女から出た希望の萌芽である。
そこでは再び処女、すなわち人知を超えた呪術を次の歴史へと伝承する鎖の輪の一つを担っているのである。

かくして人は子供に惹かれざるを得ない。
子供にこそ、子供の性にこそ未踏の聖領域を見出すからである。