ゲルタ・ストラテジー

唯一神ゲルタヴァーナと怒れる十一の神々に敬虔なる真理探究者たちの散兵線における無謀を報道する。

悲しぃコィ。。。

アタシのなまえわ モモコ。。。


中1の、まぁドマJC。。。


最近アタシにわ悩みがある。。。


それわ。。。。。

となりのクラスのトモヒロに恋をしてしまったこと。。。☆


「てかぁ、マジでトモヒロやばくなぃ?????イケメンすぎじゃね?????」

「ハァ?アンタ知らなぃの?トモヒロはもぅウチと付き合ってるんですけど???」

「それはだけはありえねーよワラ」

「あ、わかった?ワラ」

コイツはウチの魔爾仲孔な♪マイ。。。

マイとは小学校から一緒だ。。。なんだかんだで中学でもこうやってつるんでる。。。



ガラガラガラガラ

「オーィ授業始めるぞ」

「あ、センコーきた」

なんだかんだで授業がはじまった。。。

でもアタシはトモヒロのことで頭がぃっぱぃで、授業が耳にはぃらなぃ。。。

「ねえ、ねえってば、モモコ指され照代♪」

「ぇ?」

「馬鹿モンたっとれ!!!!!」

さぃきんは 毎日こんなカンジだ。。。

そんな中、

ガラガラガラガラ

何故かとなりのクラスのトモヒロが、ウチらの教室に入ってきた!

「エブリワン、愛死照代・・・・・・☆」

「キャーーーーーーーー」

「クラッ」

ウチのクラスの女子は全員気絶した。。。

男子は死んだ

「全員沈黙したな。よし、料理の時間だ!!!!!!クッキンタイ!!!!!!!!!」

「さーて、どの子にしようかな。おっつっとっつっと、これはこれはこのクラスで俺が一番かわいいと目星をつけておいた、結衣ちゃんじゃないか。俺の魅力で机に突っ伏して意識を失ってやがる。へへっっ、泣かせるねぇ。さーて、こんなソソる寝顔見せ付けられたら、ちょっかいを出さないほうが礼儀に反するってもんだぜな。よーしよし、まあまあ時間はたっぷりあるから慌てるこたーない。まずは、っと、お、おおお、これが女の子の胸を触った感触か、ほーおほお、うんうん、こう、無遠慮に触る機会ってなぁ無いからな、うーん、制服越しに感じる、、ううううこの下着の固さとその下の乳房の柔らかさったらね、もうそう、例えるなら焼きプリンだねこりゃ。プリンの空前絶後のとろける甘さに、火を以って表面に焦げ目をつけて、うんうん、そうそうこの焦げ目がこんのかわいいブラッジャーなわけだけども、ああ、なんともまあ」

トモヒロはユイの席の背後に回り、ひたすら呟きながら胸を制服越しにかき混ぜてぃた。。。。

アタシは真っ先に目を覚ました。。。。

「ぇ。。。トモヒロなにしてんの?」

「?!お前なぜ目を覚ました。。。?」

「ハぁ?意味わかんなぃ?トモヒロなんでそんなネクラ女とエチしてんのはなんでなのって聞いてんのなんで!!!?」

「そうか、お前、テェアクラー」

「トモヒロウチとエチしろオオオおおおおおおぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉ」

ウチは純愛体質。我慢できずにトモヒロに抱きついた。もうウチはトモヒロしかみえなぃ

「破ぁ!!!!!!!」

ウチは死んだ。。。

「寺生まれを舐めるな」

とトモヒロ。。。

「何でウチをコロしたの?」

「悪いがお前のようなパンパン女は反吐がでるほど嫌いでな。死体は静かだから好きです」

やた。。。やっとトモヒロと一つになれる。。。。

「よし、いくぞ」

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン

結論から言うと、トモヒロは頑なにウチとのエチを拒んだ。

ただウチを殺した後も、結衣の後ろでイチモツを勢い良く擦り、小気味良い音を打ち鳴らしていた。。。

夏はもうすぐだ。


――76年後。

夏の初めの物憂げな天気は排水溝に生きる鼠の毛色の如き艶で日本を這いずり回り、人心はすっかり荒廃した。

「殺せ」

「はい」

ドス。

こうやって人は死ぬ。最近の若いものはこれだから困る。
我々が子供のころは良かった。まず法律という人情味溢れた暖かい炬燵に皆団欒を楽しんだ。
殺しなんてまず起きなかった。起きても法律が守ってくれた。誰一人悲劇には陥らなかった。
――いや、悲劇はあったほうがいいのかもしれない。もはや殺しが悲劇でなくなってから久しい世の中、これ以上のペシミズムがあるだろうか。ないだろう。
我々は小さい頃から学校という組織で理論と実践を学び、生きる知恵を身につけてきた。
それが今じゃどうだ。子供が生まれりゃ小屋に送って栄養たらふく与えて、猫や金魚のえさじゃないか。
それこそSF映画じゃないが、人間もここまで堕したかと思うと、涙をこらえられないね。
どうだね、ほら、窓をのぞいてごらんよ。
あそこに立ってる人間の女はね、ありゃホントは人間じゃないんだ。
歴史だよ。あれは歴史だ。歴史の姿だ。歴史の重荷に耐え切れず人間が排泄した残骸だよ。あれが。
ほら、良く御覧、あの歴史が今裸になった。下着を艶めかしく外した。ほうら、地から這い上がってきた毛虫と、あんなに楽しそうに、心地よさそうに交わりあって。
私はああいったことに耐えられない。つい下半身の膨張を認めざるを得ない心境にござい、っとこうね、ああ、失礼。失礼するよ。まったく、耐えられない。ああ。
ところでキミは誰だね。困るな。死んでくれ。ほら、死んだ死んだ。


――その10年前。

「世界政府の発足により、独裁が完成しました」
人類の歓呼はふきだまりの憂鬱を独特の匂いから解放し、僕らの優しい母から脱皮する蜻蛉のように、妙齢の魅力を伴って立ち上った。
あらゆる感情は既に過去のものとなり、同時に過去は現在を同時に進行していた。
未来は所与のものであり、未来の先には官能と美と退廃と、ただ午後の紅茶が用意してあった。
恰幅なイギリス紳士の如く、マンチェスターの流儀でお茶をすする。
優雅な日常は、プールサイドで流される供物の血の如く新鮮で、瑪瑙色の爪の先からバナナのような利益を得ていた。
「おい、この先はあんた、ほら、統領、ほらしゃべんな」

ラジオからぬっと顔を出したのは、神世界政府統領のマさんだ。

「えー、まあ、愚息がお世話になります、えー、はいどうもどうも、ええ、ほら、挨拶なさい」

マさんのそれは、いきり立つ快楽殺人者の目の色のように血走り、今にも殺意の精液が迸る熱いパトスで裏切りの契約を交わさんとしていた。

口付けは、ラジオ国の王子とマさんの間でとりかわされた。
ああ、これで人間は真に自由を、リバティーとフリーダム、二つの意味での自由を謳歌する時代が来た。
もうここには神もキリストもジーザスも水も氷も水蒸気もない。ただあるのはそれらを謳歌する人間だけだ。

ああ、夏はもうすぐだ。

――再び現在

私、桃子はもう20歳になりました。
一時は気の迷い、若気の至りで死を許したこともあったけど、今では専門学校を出て、立派なパティシエーラル・シャトラーブリンの仕事を始めました。
生クリームと一日中格闘しているこの仕事に、格別の魅力を見出すのは至難の業だけれども、私には天職に感じられます。なぜなら、他に何も考えなくていいから。
あの夏は、私にとって重大な教えをもたらしました。
一つは、流行に乗り、髪を染め、勉強に執心し、タバコや酒を嗜み、一流大学を目指し、誰とでも寝て、親孝行するような一般的な若者の怠惰な生き方は、やがて不安定な結果をもたらすこと。
二つ目は、ムヒを局部に塗ることに意義を見出すような、極度に文学的、散文的、せつな的なまごころとユーモアは、畢竟快楽の溺死者を生み出すこと。
三つ目は無い。
そういうものです。
さあ、これから私はいくつもの季節を迎えます。
その中で、格別な思いを抱かざるを得ない夏という季節。

夏が近づくたび、私はこう呟くでしょう。

ああ、ほら、夏はもうすぐなんだ。歓呼と郷愁の季節、美しき、夏。